日本の会社が「報連相」を求める理由

日本の会社で働きはじめると、「報連相(ほうれんそう)」という言葉を聞きます。報告・連絡・相談の3つをまとめた言い方です。

言葉の意味を覚えるのは簡単です。難しいのは、どのくらいの頻度で、どこまで細かく伝えればいいのかが分からないことです。この記事では、なぜ日本の会社がこれを求めるのかから説明します。理由が分かると、加減が分かります。

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3つの違い

報告終わったこと、進んでいることを伝える
連絡事実を知らせる。自分の意見は入れない
相談決める前に、意見を聞く

いちばん間違えやすいのが相談です。「決めてから伝える」のではなく、「決める前に聞く」のが相談です。

なぜ日本の会社はこれを求めるのか

仕事が個人ではなくチームに割り当てられているから

多くの日本の会社では、「この仕事はあなたの責任」という線の引き方をしません。チーム全体で結果に責任を持ちます。

そのため、一人が黙って進めていると、ほかの人が状況を把握できません。あなたが順調でも、周りは「進んでいるのか、止まっているのか」が分かりません。報連相は、この見えなさを埋めるためのものです。

問題は早いほど小さいから

「できませんでした」と後から言われるのが、日本の職場でいちばん困る形です。早く言えば手を打てたのに、遅いと打てません。

これは能力の評価ではありません。問題を早く出す人が評価されます。隠して自力で解決しようとする人は、たとえ解決できても評価が下がることがあります。

言わないことが「同意」と受け取られるから

何も言わなければ「問題ない」という意味になります。困っていても黙っていると、困っていないと思われます。

これは文化の違いが大きく出るところです。「聞かれてから答える」のが礼儀という考え方もありますが、日本の職場では逆です。聞かれる前に自分から言うのが基本です。

どのくらいの頻度で伝えればいいか

迷ったときの目安です。

  • 仕事が終わったとき。必ず
  • 予定より遅れそうだと気づいたとき。遅れてからではなく、気づいた時点で
  • やり方が2つ以上あって迷ったとき
  • お客さんや他部署から何か言われたとき
  • ミスをしたとき。すぐに

ミスをしたときがいちばん大事です

ミスそのものより、隠すことのほうが問題になります。すぐに伝えれば「報告してくれてよかった」で終わることが多いです。日本の職場では、これが本当にそうです。

伝え方のかたち

結論から先に言います。理由はその後です。

  • 「Aの作業が終わりました。」(結論)
  • 「Bの作業が明日までに終わりません。部品が届かないからです。」(結論→理由)
  • 「Cのやり方で2つ迷っています。相談させてください。」(相談したいと先に言う)

長く説明してから結論を言うと、聞いている人が「で、何が言いたいのか」が分からず、いらいらすることがあります。順番を変えるだけで伝わり方が変わります。

日本語がうまく話せなくても大丈夫です

報連相で求められているのは、きれいな日本語ではありません。情報が伝わることです。

単語を並べるだけでも構いません。「Aさん、B、終わりました」で十分伝わります。紙に書いて見せる、写真を見せる、翻訳アプリを使う。どれも問題ありません。

黙っているより、うまく言えなくても言うほうが、ずっと良い評価になります。

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