日本の病院は、健康保険に入っていれば、かかったお金の3割だけを払います。残りは保険から払われます。
ただし、保険に入っていることを証明するものを持っていかないと、その日は全額(10割)を払うことになります。これが最初に困るところです。
いまは「マイナ保険証」か「資格確認書」
以前は、会社や市役所から紙やカードの健康保険証をもらっていました。この保険証は新しく発行されなくなりました。いまは次のどちらかを使います。
| マイナ保険証 | マイナンバーカードを健康保険証として使えるようにしたもの |
|---|---|
| 資格確認書 | マイナンバーカードを持っていない人などに配られる紙のカード |
どちらを持っているか分からないときは、会社の担当者か、市役所の国民健康保険の窓口に聞いてください。病院に行く前に、財布の中を確認しておくと安心です。
忘れた日は全額。あとで戻ってくることが多い
持っていくのを忘れた場合、その日は全額を払います。数千円が1万円を超えることもあります。
多くの病院では、同じ月のうちに保険証を見せれば、払いすぎた分を返してくれます。月をまたぐと、病院では返せません。そのときは加入している健康保険(会社の健康保険組合や市区町村)に自分で申請します。
戻ってくるまでに数か月かかります。手続きは面倒なので、忘れないのがいちばんです。領収書(りょうしゅうしょ)は捨てないでください。
大きい病院にいきなり行くと、追加のお金がかかる
ベッドが200床以上あるような大きい病院に、紹介状(しょうかいじょう)なしで行くと、診察代とは別に数千円の追加のお金がかかります。
これは「大きい病院は、重い病気の人のために空けておく」という考え方からきています。まず近くの小さい診療所(クリニック)に行ってください。必要なら紹介状を書いてもらえます。紹介状があれば追加のお金はかかりません。
受付の時間と、開いている時間は違う
「午前9時〜12時」と書いてあっても、受付は11時30分で終わることがあります。初めて行く日は、終わりの時間ぎりぎりを避けてください。
初めての病院では、名前・住所・今の症状(しょうじょう)を紙に書きます。時間がかかるので、早めに行くほうが安心です。
休みの日は病院によって違います。水曜日の午後、土曜日の午後、日曜日、祝日が休みのところが多いです。
薬は、別の窓口でもらう
日本では、病院で薬をもらわないことがほとんどです。病院で「処方箋(しょほうせん)」という紙をもらい、その紙を持って、近くの薬局(やっきょく)に行きます。お金も薬局で別に払います。
処方箋は、出してもらった日を入れて4日以内に薬局へ持っていってください。過ぎると使えなくなり、もう一度病院に行くことになります。
言葉が心配なとき
- 行く前に電話で「外国語は大丈夫ですか」と聞く。通訳の用意があるか教えてもらえます
- 都道府県や市区町村が、外国語で相談できる医療の窓口を用意しています
- 電話で通訳がつながるサービスを使っている病院もあります
- 症状を書いた紙を用意していく。痛いところを指で示すだけでも伝わります
急に具合が悪くなったときや、大きなけがのときは、119番に電話すれば救急車(きゅうきゅうしゃ)が来ます。お金はかかりません。
保険の細かい決まりは、加入している健康保険によって違うことがあります。心配なときは、会社の担当者か市区町村の窓口に確認してください。
