日本で部屋を借りるとき、いちばん驚くのは最初に払うお金の多さです。家賃の4か月分から5か月分がかかることがあります。
もうひとつが保証人です。日本に親や親せきがいない人は、ここでつまずきます。
最初に払うお金の中身
家賃6万円の部屋を借りるとき、だいたい次のようになります。
| 敷金 | 家賃1か月分。部屋を出るときの修理代にあてられる。残れば返ってくる |
|---|---|
| 礼金 | 家賃1か月分。大家さんへのお礼で、返ってこない |
| 仲介手数料 | 家賃1か月分ほど。不動産会社に払う |
| 前家賃 | 入る月の家賃 |
| 保証会社の費用 | 家賃の半分から1か月分 |
| 火災保険 | 2年で1万5千円から2万円ほど |
合わせて25万円から30万円ほどになります。家賃が安い部屋でも、最初のお金は家賃の何倍もかかると考えて用意してください。
礼金がない部屋や、敷金が少ない部屋もあります。「礼金なし」と書いてある物件を探すと、最初のお金を減らせます。
保証人がいないときは、保証会社を使う
日本では、家賃が払えなくなったときに代わりに払う人(連帯保証人)を求められてきました。いまは、その代わりに家賃保証会社を使うのがふつうです。
保証会社にお金を払うと、保証人の代わりになってくれます。日本に保証人になってくれる人がいなくても、部屋を借りられます。
保証会社の審査では、在留カード、働いているところ、収入を見られます。会社に電話で確認が入ることもあります。
保証会社を使っても、緊急連絡先として、日本にいる知り合いの名前と電話番号を求められることがあります。これは保証人とは違い、連絡がつく人であればかまいません。
外国人だからと断られることがある
残念ですが、外国人には貸さないという大家さんがまだいます。理由として「ゴミ出しや音のトラブルが心配」「言葉が通じないと困る」と言われることが多いです。
断られたときは、次の探し方があります。
- 外国人の入居に慣れている不動産会社を探す。「外国人歓迎」と書いている会社がある
- 都道府県や市区町村の、住まいの相談窓口に聞く
- UR賃貸住宅を見る。礼金・仲介手数料・保証人が不要で、外国籍でも申し込める
- 会社や学校に相談する。借り上げの社宅や寮があることがある
出るときにもお金がかかる
部屋を出るときは、掃除代や修理代が敷金から引かれます。ふつうに住んでいてできる傷や汚れは、借りた人が払う必要はないとされています。
ただし、たばこのにおい、壁に開けた穴、掃除をしていない台所や風呂は、借りた人の負担になります。敷金がすべて無くなり、足りない分を請求されることもあります。
入居の日に、汚れや傷の写真を撮っておいてください。出るときに「最初からあった」と説明できます。
出る日の1か月前までに、大家さんか管理会社に連絡する決まりがふつうです。連絡が遅れると、住んでいない月の家賃を払うことになります。
相談できるところ
- 住んでいる市区町村の住宅相談・外国人相談の窓口
- 地域の国際交流協会
- 契約の内容で困ったときは、消費生活センター(電話188)
契約の条件は物件によって違います。署名する前に、分からないところは必ず聞いてください。
